マウスピース矯正は、少しずつ歯を動かすため、痛みを感じにくい歯科矯正と言われています。
「死にそうなほど痛い」と感じる人は稀であるものの、痛みで眠れないといつまで続くのか不安になる人もいるでしょう。
本記事では、マウスピース矯正の痛みやその対処法について解説します。
すでにマウスピース矯正を始めている人や、これから矯正をしようか検討中の方は参考にしてみてください。
マウスピース矯正が死にそうなほど痛いときの対処法
マウスピース矯正を行っていて、「死にそうなほど痛い」「痛くて眠れない」と感じるときには、以下の5つの方法を検討しましょう。
それぞれを順番に解説します。
自分に合ったマウスピースを装着する
マウスピース矯正は、歯科医院やクリニックで行うケースが多いですが、なかには市販のマウスピースを利用する人もいます。
歯科医院と市販のマウスピース矯正の違いは、以下のとおりです。
比較項目 | 歯科医院 | 市販 |
---|---|---|
マウスピース | オーダーメイド | 既製品 |
値段 | 高い | 安い |
トラブル | 起こりにくい | 起こりやすい |
歯の動き | 動きやすい | 動きにくい |
市販のマウスピース矯正装置は、既製品のため値段が安いのが特徴です。
ただ、市販のマウスピースは一人ひとりの歯並びに合った形状でないため、トラブルが起こりやすく、思うように歯が動かないケースもあります。
歯科医院やクリニックでオーダーメイドのマウスピースを作ってもらう場合、なるべく痛みが小さいよう、少しずつ歯を動かすように設計されます。
今、市販のマウスピース矯正を行っていて「死にそうなほど痛い」と感じているなら、一旦は使用を中止し、歯科医院での矯正を検討しましょう。
マウスピースを外して装着し直す
マウスピース矯正で痛みを感じる場合は、一旦マウスピースを外してみるのも一つの方法です。
水を飲んだり、少し口を休めたりした後で、もう一度装着し直してみると、痛みが和らぐケースもあります。
外すと楽になる場合でも、マウスピース矯正には1日20時間以上などの決められた装着時間があるので、自己判断で外しすぎるのは良くありません。
- 思うように歯が動かない
- 動いていた歯が後戻りする
装着時間を守らないと、計画どおりに歯が動かないデメリットがあります。
痛みを感じてマウスピースを外すときは、なるべく短時間にしましょう。
食事の硬さに気を付ける
マウスピース矯正では、食事のときには矯正装置を外します。
ワイヤー矯正と違って食事への制限は少ないですが、硬いものを食べることは避けましょう。
矯正中は歯が移動しているため、歯茎や顎の骨が敏感になり、硬いものを噛むと痛みを感じやすいです。
お肉を食べる場合なら、焼き肉やステーキなどは避け、柔らかく煮たり、ひき肉を使ったりと調理法を工夫するのがおすすめです。
特に、強い痛みを感じているときは、硬いものは控えるようにしましょう。
炎症している場合は冷やす
マウスピース矯正で死にそうなほど痛いときは、炎症を起こしている可能性があります。
痛みが強い箇所に氷水や保冷剤を当て、外側から冷やすことで応急処置をしましょう。
冷やすことで炎症が抑えられ、痛みの緩和につながります。
頬や顎の肌にダメージがないよう、保冷剤などはタオルに巻いて当てるのがおすすめです。
ただ、ずっと冷やしていると血流が悪くなり、歯の動きに悪い影響を与える可能性もあるため、あくまで一時的な応急処置になります。
歯科医師に相談する
マウスピース矯正の痛みが強い場合には、歯科医師に相談しましょう。
痛みの感じ方には個人差があるため、必要に応じて痛み止めを処方してもらえるケースもあります。
また、痛みの原因がマウスピース矯正でないことも考えられます。
例えば、虫歯や歯周炎が原因となる場合もあり、適切な処置を受けることで痛みの緩和が可能です。
トラブルがあったときに気軽に相談できるよう、マウスピース矯正を始めるなら信頼できる歯科医院やクリニックを選びましょう。
マウスピース矯正が痛いのはいつまで?
マウスピース矯正で痛みを感じやすいのは、以下の3つの時期です。
痛みがいつまで続くのか、それぞれのケースを解説します。
矯正の開始直後
マウスピース矯正を始めた直後は、一番痛みを感じやすい時期です。
一般的に、矯正を始めて2週間経てば痛みや違和感は軽減すると言われています。
感じ方には個人差があるため、最初からほとんど痛みがない人もいるものの、慣れるまでは違和感を覚える人は多いです。
死にそうなほど痛いときは歯科医師やクリニックに相談するべきですが、多少の痛みや違和感なら1~2週間で落ち着く可能性があります。
新しいマウスピースに変えたとき
マウスピース矯正は、一定期間でマウスピースを取り替えて、徐々に歯を動かしていく仕組みです。
新しいママウスピースに変えたときは、現在の歯とマウスピースの形状に一番差があるタイミングです。
締め付けられるような痛みや違和感は、数日で軽減されることが多いです。
これは歯が少しずつマウスピースの形状に近づいて動いてきているからで、順調な証拠ともいえます。
装着をさぼってしまった後
マウスピース矯正は装着をさぼってしまうと、歯が後戻りするケースあります。
再び矯正装置を付けたときに、後戻りした歯並びとマウスピースに差があると痛みを感じやすいです。
歯並びがマウスピースに近づいてくると痛みや違和感は軽減されますが、装着していない期間が長く後戻りが大きいと痛みが続くことも考えられます。
マウスピースの装着をさぼった期間が長いなら、歯科医院やクリニックに相談してアドバイスをもらうのがおすすめです。
マウスピース矯正が痛いと感じる人の割合
マウスピース矯正を始めようか検討している人の中には、痛みが不安な人もいるでしょう。
マウスピース矯正の経験者100名に対してアンケートをした結果、マウスピース矯正のデメリットに「痛み」や「違和感」を上げた人もいました。
- 「痛み」がデメリット:9人
- 「痛み」はあまりない:91人
「痛み」や「違和感」がマウスピース矯正のデメリットと感じている人は全体の1割以下でしたが、一定数はいます。
どのような痛みだったのか、紹介します。
はめ忘れがあったり、痛いので外す期間があったりとズボラな自分には合わなかったです。(30代女性)
リテーナーをさぼってしまった時期があり、再度はめたときに激痛でした。(30代女性)
慣れるまでは違和感がありました。(40代女性)
マウスピース矯正の痛みは、「慣れるまでの違和感」ぐらいの人から、「激痛を覚える」ほどの人まで個人差があります。
比較的痛みが少ない矯正方法ではあるものの、「マウスピース矯正は痛みがない」と思い込むとギャップを感じるかもしれません。
ある程度の痛みや違和感は生じる可能性があることは、矯正前に認識しておきましょう。
マウスピース矯正が痛いのが不安なら歯科医師やクリニックで矯正を

マウスピース矯正の痛みの感じ方には個人差があるものの、以下の2点を意識するとトラブルのリスクを減らせます。
- 自分に合ったマウスピース矯正装置を装着する
- 強い痛みがある場合には歯科医院やクリニックに相談する
市販のマウスピースを使って自分で歯科矯正をすると、痛みが出た場合やトラブルの対処がしづらいです。
歯科医院やクリニックで矯正を行うことで、自分の歯ならびに合ったマウスピースが装着でき、痛みの相談もしやすくなります。
マウスピース矯正のおすすめのブランドは、キレイライン矯正です。
キレイライン矯正は、治療の質は高いままリーズナブルな価格を実現しているブランド※1で、全国に125医院※2で矯正が受けられるため近くの医院を見つけやすいメリットがあります。
キレイライン矯正はコースの場合、2.5ヶ月に一度の通院頻度のため、歯科矯正や口腔内のトラブルにも対処がしやすいです。
また、強い痛みが続くときは別途予約を取って歯科医院に相談ができるので、不安なく治療が進められます。※3
注釈
※1 保険適用外の自由診療となります
※2 2024年9月時点
※3 痛みには個人差があります
マウスピース矯正が痛いときのよくある質問
マウスピース矯正が痛いときのよくある質問に答えます。
マウスピース矯正が痛いときにはロキソニンを飲んで良い?
マウスピース矯正が痛いときは、ロキソニンなどの痛み止めを飲む方法があります。
ただ、痛む原因がマウスピース矯正以外の場合もあるため、自己判断での服用は避け、歯科医師に相談して指示を仰ぐのがおすすめです。
マウスピース矯正を外したときに痛いのはなぜ?
マウスピース矯正を外すと、今まで歯にかかっていた矯正力がなくなります。
歯が元の位置に戻ろうとするため、痛みを感じる人もいます。
また、外すときに口腔内を傷つけてしまうと痛みが出るので、慎重に外しましょう。
マウスピース矯正とワイヤー矯正はどちらが痛い?
一般的に、ゆっくり歯を動かすマウスピース矯正の方が、ワイヤー矯正よりも歯にかける負担が弱いです。
個人差が大きいので一概にはいえませんが、マウスピース矯正の方が痛みが小さいと言われています。
マウスピース矯正が痛いときの対処法まとめ
マウスピース矯正は比較的痛みを感じにくい歯科矯正ですが、痛みや違和感がゼロとは限りません。
特に、矯正を始めた直後は違和感を感じやすく、慣れるまでに1~2週間ほど時間を要することもあります。
矯正の痛みが不安な人は、気軽に相談ができる歯科医院やクリニックで矯正を始めるのがおすすめです。
キレイライン矯正は全国に125※1の提携医があるため、近くの医院を見つけてマウスピース矯正を始めましょう。
注釈
※1 2024年9月時点