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日本の医療って・・・

重度歯周病になると衛生士による歯石除去のみでは炎症を完全に抑えることが出来ず、歯肉を少し開いて歯石除去をする、いわゆる歯周外科を行うことが多い。

この歯周外科は1894年Robicsekから始まり(私が調べた限りですが)、今では世界各国の歯周病学会ならびに日本では国が定めた保険治療のガイドラインでも推奨されている方法です。

しかし、日本人の8割が歯周病と言われる中、歯周外科を受けた、あるいは歯周外科を知っているといった患者さんがあまりに少ないと私は日々の臨床で感じています。

要は歯周外科を行っている歯科医院が少ないということでしょうね。

それと比較し、1960年辺りから出始めたインプラント治療がこんなにも国民に知れ渡っている事実にも驚きます。

歯の周りの組織(歯周組織)の管理には、結論として歯周外科を最低限出来なければいけません。

それと同様にインプラント周囲組織の管理も歯周組織と同程度の知識や技術がないとインプラントを維持管理する事は出来ないのです。

という事は、昨今の日本の医療では、ベンツは売るが、調子が悪くても、修理ではなく、動かなくなるまで使ってみてね、って治療が多いのだと思います。

また患者さんもこの傾向は強く、インプラントの被せ物が入ったら終了!って感じる方が多いです。

大事なのは維持管理です。